八女のにわ 後編
前回ご紹介した 八女のにわ 後編。
古くも新しいものはないかと探していて、
写真の「イジュ」にたどり着いた。
ある朝に畑へ行き、選んだものだ。
決して飛び抜けた木ではないけれど、
フォルムがここにぴったりだと、脳みそにイメージできた。
大きな石がごろごろと地中に埋まっており、ユンボで掘削。
新しい培養土をたっぷりと入れて、まずは試しに置いてみる。
そして位置と向きを最終確認する。
あとは添えたい低木をバランスよく配置する。
ここでも向きなど調整して植える。
植える用土も植物にあわせて。重要。
今回は歩くスペースではないので、ロックを使用する。
ロックを敷く前に防草シートを張る。劣化しにくいものを。
防草シートをしっかり張り、そのうえにロックをごろりと敷き詰めていく。
シートが見えないようふんだんに。
贅沢な使いかただが、格好いい。
施工前はロックではなく、ウッドチップを考えていたが急遽変更。
価格は違えど、見栄えがまったく違うものになる。
植物量が少なく、ウォークスペースでなければ、
砂利よりもロックが映える。
立体感があり、ちょっとハードで綺麗な空間になるのだ。
ここではアガベ オバティフォリアがロックとのキーポイント。
中庭編
中庭はハイグリッドフェンスを予定されているらしいが、
辺りは田んぼに囲まれている。
馴染むカラーではあるが、あえて黄緑葉のアオダモを用意した。
3メートルもあるうつくしい一本だ。
夏の木陰と冬の木漏れ日を感じて欲しい。
そして玄関とは異なり自然感を持たせたいと考えて。
ここにも防草シートを張って、こちらはウッドチップを。
チップのサイズは細かすぎないのがポイント。
落葉のとなりには、水彩画のような葉模様のユズリハを。
植栽中も窓を開けて風を感じてあるT様。
少し葉数を落としたアオダモや
大きな葉の斑入りのユズリハ、
アジサイのような花が可愛いノリウツギに
個性的なグレビレア。
かわいらしい花と
風になびく様子や音を楽しんで頂ければうれしい。
今回はホースを設置し、水の遣り方や施肥の時期など、
お伝えごとをご説明させていただいた。
植えた後、植物にはお客さまの手が必要不可欠だ。
それをできる限りお伝えしている。
補足
お庭を持つなら、ホースは必須!!
ぜひご準備を。